安価なマイクカプセルの注意点
安いマイクカプセルを求め、私が失敗した事例を紹介します。
経緯
とある のどかな日のこと
私は、DIYマイク作りに向けて、
マイクカプセルを探していました。
すると、
eBayにて、
3,000円ほどの安いマイクカプセルを発見しました。
「これは安い!」
「写真で見ると、美しいし、安くて良いものかも」
ただ少し気になる点もありました。
写真ひとつひとつ、
よく見ると微妙に外見が違うマイクが
写っていたのです。
「う〜ん」
「購入したら、どの写真のマイクカプセルが送られてくるのだろうか」
そんな疑問もありましたが、
安いに越したことはないと、
2個 購入を決意しました。
マイクカプセルを注文し、
待つこと数日
ついにマイクカプセルが到着しました。
袋を開けると、
とてもシンプルな梱包(よく言えば。笑)
なんなら、
マイクカプセルのケースの蓋を止めているセロテープが剥がれており、ケースの蓋が開いていました。
袋の中で、ゴロゴロ転がるマイクカプセル本体。笑
「おぉおぉーこれは。。。」
「こんな状態ならカプセルが壊れているかもしれん。。。」
そんな不安な気持ちになりました。
しかし、よく見ると、本体には大きな傷や破れはありません。
「もしかしたら、運良く大丈夫かも」
そう思い、ひとまず、お手製のDIYマイクに取り付けてみました。
マイクをミキサーに接続し、
ファンタム電源(+48V)をON!
ヘッドホンを被り、
恐る恐る、声を出してチェックしてみると
「ワン・ツー」
「ワン・ツー・スリー・フォー」
「おっ!マイクカプセル生きてる!」
ホッと一安心です。
しかし、ここからが問題でした。
「何か、音が軽いというかスカスカしている」
そうなのです。
まるで電話の声のように、
低音や高音もない声が聞こえてくるのです。
試しに、スピーカーを設置し、
ピンクノイズを出してみます。
その音をDIYマイクで聴いてみると
明らかに音がフラットではありません。
「残念、安くて良いマイクカプセルを見つけたと思ったのに」
そう思いました。
今回は2個注文したので、
もう一つのマイクカプセルも試してみます。
「ワン・ツー」
「ワン・ツー・スリー・フォー」
スピーカーからピンクノイズも
「ザーーーーーーーーー」
結論を申し上げますと、
なんと2個とも音質が違います。
良くない意味で。笑
とてもペアマイクでは使えないほど、差があります。
「音もずいぶん違うし、音質もよくないし」
しょんぼりです。
見た目は金ピカで
かわいいのに。
そして、
他にも欠点が見つかりました。
マイクカプセルの中央に接続している赤いリード線が切れそうなのです。
素材が良くないのか、リード線を動かすと、導線が折れてどんどんちぎれていきます。
というか、今にも全部ちぎれそう。
そーっと
マイクカプセルを
DIYマイクから外しましたが。
リード線はちぎれる寸前。
赤いリード線は、
マイクカプセルのダイヤフラムとつながっており、
その端子は分解不可のリベットの様なもので中央に固定されています。
赤いリード線がちぎれたら最後
「繊細な場所なので、とてもハンダで修復できそうもないなぁ。」
なんて思っていたら
「終了しました」
ポロンと見事に切れました。
NO--------!!!!!!
まとめ
良い点
- プラスチックの白い縁や金色の金具など、外観はとても美しい
- 質量もあり、マイクカプセル感がある。満足感?
- マイクカプセルとしては安価!
良くない点
- 音質に個体差が大きく、ペアのDIYマイク作りにはむずかしい。
- 音質にムラがあり、フラットな音をとることがむずかしい。
- リード線が切れやすく、修復が困難。(黒いリード線はネジ固定なので交換可能)
良い悪いの評価は、人それぞれだと思いますが、こんな事例もあったので公開しました。
みなさまのDIYマイク作りの参考になればと思います。
以上です。